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その昔、我々30代が子供だったころは、ゲームに関してさまざまな「ガックリ話」というものがあった。例えば抱き合わせ商法。超人気ゲームを買おうとすると、それと一緒にいわゆるクソゲーと分類される人気のないものがセットにされて高額で売られていたものだ。抱き合わせになるものがゲームならまだ良い方で、ヘタをするとブラモデルだったこともある。だから「お前ドラクエIIIの抱き合わせ何だった?」「姫路城…」と意味のわからん会話になったりもしたのだ。 そして現在も語りぐさとなっているガックリ伝説が「買い間違い」である。サンタさんにスーパーファミコンを頼んだハズが、包みを開けてみるとメガドライブだったり、ヒゲがネズミだったり…数え上げたらキリがないのである。だがそんなガックリ伝説は現代にもまだ潜んでいるのであった。 |
![]() 買い間違いではないが、かつては抱き合わせなんてものもありました。 |
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「父ちゃん、『マリオカートWii』で対戦やるからWiiハンドル買って」。 確かに対戦をするときはハンドルが2つあったほうが楽しいな。よーし、ちょっくらゲーム屋さんでも覗いてくるか。鼻息も荒くゲーム屋さんへ行ってみるものの、さすがに超人気の『マリオカートWii』が出たばかりとあって、どこも売り切れ中。これは困ったぞ…と思いながらショーウインドウを覗き込んでいると思わぬものが目に飛び込んできた。 その名も『 21 in 1 』 |
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| こ、これは…! その昔、100本ものゲームが1つのソフトに収められていた怪しい海外モノと同じようなタイトルと香り。それでいてどこか懐かしい。パッケージを見るとハンドルのイラストも描かれているじゃないか! これで決まりだな…しかし、隣にあるゼルダの伝説キットも個人的にものすごく惹かれるっ…! いかんいかん、息子との約束を忘れるところだった。とりあえずこれを買ってって誤魔化そう。 | |
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「息子よ、買ってきたぞ」そう言って21 in 1を手渡すが、明らかに顔をしかめている。「父ちゃん何だよこれ違うじゃん! ハンドル以外のものなんかいらないよ!」 「バカモン! 父ちゃんが子供の頃にはなあ、ゲームを買ってきてもらったハズなのに姫路城まで付いてきたんだぞ! それに比べればどれだけ恵まれていると思ってるんだ! 家に帰るまでが遠足です!姫路城を作るまでがゲームです! わかったか!」 「………」 …ま、まあいい。せっかくだから使ってみようじゃないか。 |
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